読ませるパンフレット制作に必須な設計図づくり

女性デザイナーの松田です。

デザインをする上で
「パンフレットとチラシの大きな違いは
どういうとこですか?」
と質問がありました。

ご存知の方も多いので簡単に解説を、、、
チラシの場合はたった1枚で
見た人に興味を惹いてもらうのを目的とします。
そのためデザインと構成に瞬発力を要します。

一方、パンフレットは複数の紙を合わせることで、
深く知ってもらうことを目的とします。
そのため長く読んでもらうデザインとページ構成
必要になります。

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まずは設計図を作成する
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さて、
長く読んでもらうための
パンフレットを制作する際、
どのページにどの内容を入れるかという
「ページ構成=設計図」

まず考えるところから始めます。

この設計図を「台割(だいわり)」といいます。

パンフレットを読む人の立場になって
分かりやすいものを作るには
この「台割」があると、
パンフレット全体の流れが理解できますし
共同作業をしている場合でも
情報を共有しやすいんです。

またパンフレットを作る上で
守らなければならないルールがあります。
それはページ数。

最小のページ数は8ページから。
その後12ページ、16ページ、20ページ…
4の倍数でページが増えていくことを
覚えておいてください。

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台割りを考えるポイント
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まず、3つの大枠を考えます。

1.誰に読んでもらいたいのか?
どのような年齢層、性別、職業など

2.何のため(目的)のパンフレットなのか?
営業の説明に使うため、自社のPRのため、
見込み客を獲得するため、
学生に会社を知ってもらうためなど

3.配布の状況は?

資料請求時に郵送、イベントで配布、
受付などに置く、店頭で購入など

そして、ページの流れを考えます。

ご挨拶などの「導入」から始まり
サービスの内容や商品の紹介など
知らない人に
「自分たちの専門的なことなどを
よく知ってもらう」ために

徐々に核心(目的)に向かって説明していく
イメージになります。

下記は私が作る台割の例です。
例は、8ページの会社概要なのですが、
のちにデザインをすることを踏まえて
見開きで写真や図、見出し、小見出し、本文などを
入れ込むことを想定した台割を作ります。

パンフレットの台割表

このやり方だと、
どのページにどの要素どれだけ入るかということと、
全体的なページの流れが分かります。

さらに、これを元に考えなければいけない文章や
用意する写真や資料など、
掲載するのに必要な素材を確認することができます。

そして、
文章や写真などの素材が揃えば、これを元にして
ようやく本格的なデザイン作業に
取りかかることができます。

もちろん、
レイアウトも台割のような画一的なものでなく
もっともっと見やすくターゲットや目的に合わせた
デザインにしていくようになります。

私の場合この台割ができると
パンフレットの制作は
半分できたものと思っています。

パンフレットの場合は、
じっくり読んでいただくことを目的としているために、
デザイン作業をする前の
このような「ページ構成=台割を作る」
下準備がとても大切になってきます。

ぜひ、台割をしっかり作って
読んでもらうパンフレット
制作してくださいませ。

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