漢字とひらがなの使い分け

こんにちは。
女性デザイナーの松田です。

つい最近、
前にデザインした日本語のリーフレットを
台湾語にする機会がありました。

台湾語というと、もちろんすべて漢字なので
紙面に漢字がズラリと並んでいるのを見ると
日本人は威圧感を感じる人が多いはずです。

また日本語も、漢字が多い文章をみると
「読みづらい」だけでなく
「堅苦しい」や「仰々しい」と
感じてしまいませんか?

同じことを書いている文章なのに
漢字が多いとパッと見の字面(じづら)だけで、
堅苦しく感じて読んでもらえないことは、
チラシだったら致命的なことです。

このことは、チラシだけでなく
パンフレットや名刺、メニューなどの販促物から
ブログやホームページにいたるまで、

適度に「漢字」を「ひらがな」にして
パッと見の字面をやわらかく見せることが
大事になってくるんですね。

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なぜ「漢字」が多くなるのか?
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お客さんから
原稿をいただくことがありますが
文章に慣れてない人ほど
漢字が多いなと感じています。

おそらく、パソコンで文字を打って、
「変換」キーを打つと勝手に漢字に
変換されますよね。
なので知らないうちに
漢字が多くなるようです。

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使い分けのコツ
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【文章の雰囲気で使い分ける】

さて下記は、お客さんからいただいた原稿です。↓
漢字とひらがなの使い分け。漢字が多い文章

お客さんのお店で家を建てられた方からの
喜びの声なのですが、漢字が多く字面からは、
喜んでいる感情が伝わってきません。

それを下記のように「漢字」を「ひらがな」にして
文章を修正してみました。↓
漢字とひらがなの使い分け。ひらがなが多い文章

このような、
喜びの声などのカジュアルな文章は
ひらがなを多く使うことで
感情が伝わりやすくなりますね。

また、逆に
「まじめ」「信用・信頼」「頑固」といった
イメージを出したい文章の場合は、
漢字を多めにした方がよいかと思います。
【文中の前後の漢字の多さによって使い分ける】

文章の中に「漢字」があると、
読み手は目が留まりますが
「ひらがな」は流して読めます。

私の場合、「名詞」はなるべく漢字を使い、
「動詞」「形容詞」は前後の漢字の多さによって
使い方を変えています。

なので、
「事」「時」「方」などは、
読み手の目が留まってしまうので
「こと」「とき」「かた・ほう」などは
「ひらがな」を使うようにしています。

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オススメ!名前を「ひらがな」にしてみる
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例えば、私の名前は、
「松田ゆう子」ですが(ちなみに本名です)
これが、
「松田優子」となるとパッと見、
堅苦しく感じませんか?

これと同じように、
以前、作成させていただいた
アロマサロンの名刺。↓

名前をひらがなにしてやわらかい印象をつけた名刺

実はお名前は「佐藤勉」さん。

「勉」→「つとむ」
と、ひらがなにすることで
やわらかい印象を受けませんか?

名刺の場合、スペースが小さいため
文字がデザインの雰囲気に
大きく影響します。

名刺の中でもメインである
「名前」部分にひらがなを使うだけで
全体的にやわらかい印象になるので
オススメです。

ということで今回は、
やわらかい雰囲気をだすために
フォントや色など外的要素のデザインではなく
「漢字」と「ひらがな」を使い分けるという
日本語の根本的な部分をお届けしました。

文章が適度に「漢字」と「ひらがな」が
使い分けられていることで、
読み手のことを考えた
書き手の配慮が見えてきます。

そのことが浸みこむように読み手に伝わり、
文章の内容とともにさらに信頼感も
増すことでしょう。

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